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漂泊のルワンダ 初版

開高健賞奨励賞受賞作

 

 

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ジャーナリズムの世界にいて感じることなのだが、ジャーナリストはしばしば目線が高く、物ごと を大上段に構えて見るクセがある。

もちろん、”高い”視線からゆえによく見える事象も多い。

だが、今回私は、ただの「オジサン」や「子供」の目線で見ることを心がけた。裸の王様に「王様、裸ですよ」といえる子供の目線をもつことが、私の最大の野望だった。

そのためには、アフリカの人に対して偏見なく接するというのが、必要条件だと思った。アフリカとなじみ深い私にはその可能性が与えられていると思い、挑戦した。


私の野望が成功したかどうかは読者の判断に委ねるしかないが、高いところからではなく、普通の目線でアフリカや難民や自衛隊員を見るとどう見えるか。

これはあくまでも私見なのだが、やはり普通にしか見えなかったのである。アフリカ人も自衛隊員も決して野蛮でも異常でもない普通の人たちだった。

もっといえば、難民も虐殺も、想像を絶するほどのことでもなく、十分に思考でき得る範囲のことのように思えた。

今回の取材とこの本を書き上げるにあたって、私にとっては”普通”が最大のニュースだったことになる。

=「終わりに」より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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